青い封筒

恋人からのお手紙が、綺麗な青色の封筒だった。この間水族館に行ったときに買ったものだった。窮屈なポストの中のいらないダイレクトメールの束の間に収まっていた。手紙にはふたりちゃんと一緒にいられたらどこにも行かんでいいです、と書いてあった。わたしが旅行中に言った言葉だった。君と一緒にいられたら、どこにも行かんでいいよ、一緒にいるだけでいいよ。

からだの弱い恋人はこの間の旅行も体調を崩していて、ホテルで一日中過ごすことになって、それを情けないと泣いていた。そのときに、彼の頭を撫でながら言ったのだった。純粋でかわいいひとだと思う。愛おしいひと、愛されるべきひとだ。

英語をつかう部活に入っています。でももう辞めます。みんな嫌いだった。嘘。興味なんてない。それも嘘。全部自分に原因があって、中途半端な態度がさらに自分を苦しめているのもわかっていて、それが面倒になって、辞めることにした。恋人と出会わせてくれた場所で、感謝しているけれど、好きな人たちもいたけれど、もう続けたくなくなった。少し前から思っていて、こんなに悩むのも嫌だし、自分を引っ掻き回すのがこんなちっぽけな集団だということが、どうしようもなく辛い。おかしい。自由でありたいね。滑稽だとしても。