2019-01-01から1年間の記事一覧

揺らして

日々、電車に乗っているときも、バイトで接客をしているときも、誰かとすれ違う時も、わたしは本当にきれいな顔に生まれたかったと思うが、それはもう叶わないと気づいているから、せめて身体だけはきれいであろうと、自分のきれいに基づいて肋骨の筋がきち…

1460

大学生活の振り返り 1年 記憶がほとんどない。人生初の彼氏、一人暮らし、部活。人の名前と顔を覚えられなくて生活に苦労する。友達もできない。入ったセクションの同期が辞め、一人になる。アルバイトは和風レストラン。楽しかったけどバイトに行きたくなさ…

延々歩く

図書館に閉館時間まで居座った。帰り、駅から家まで歩く。裏毛のスウェットにコーデュロイの上着を重ねているのに、繊維の間から冷気が入り込んでいるのか歯が鳴るほどに寒かった。ここは民家も街灯も少ないから、星がきれいに見える。プラネタリウムが好き…

かわいそうね

バイト先のパートのおばさんに「今の子たちは普通に生きているだけじゃ駄目だからかわいそうね」と言われた。わたしが就活で出会った人たちの経験に驚かされた、という話の感想として。 その言葉がずっと頭を巡っている。かわいそうってなんだろう。普通って…

かっちゃんへ

ポットに注いだあったかい緑茶の、冷め切るまでの時間が早くなった。朝、肌寒くて目を覚ました。目に映る植物の色が少しずつ色あせてきた。 ずっと優しいままでいたい。優しいひとや音楽、文章に出会ったときはこのまま自分が正しいひとのままでいられるんじ…

22歳

自分のことが好きではない。失敗したパーマみたいな地毛、腫れぼったい瞼に低い鼻、ゆがんだ唇、嫌いなところを挙げれば本当にキリがなくて、両親の醜いパーツを寄せ集めてつくった顔面。高校の時から3か月に一度縮毛矯正をあてて、大学に入って化粧を覚え…

白い壁

今日は大学の卒業式だった。ゼミや部活でお世話になった先輩たちの、学位書を片手に微笑む姿を見ると、やはり胸が熱くなった。部活の飲み会で名前も知らない先輩と就職活動について話した。今が一番しんどいと思うけど、頑張って。きっと報われるし、やりた…

何者

就職活動の話。 就活をしています。自分が誰なのか、何をやってきたのか、何をやりたいのか、答えは絶対過去の中にあるのにわからなくて、最近は気をぬくと泣きそうになっています、毎日そうです。たぶん、動き出すのは他の多くの学生よりは早かった、早かっ…

ちゃんと好きだよのちゃんとの意味がわからないから泣きました。ふだん恋人といるとき、穏やかでないときもあるけれどおおむねは満足している。でも、女の子といるとき、あー、女の子いいな、柔らかくて、いい匂いがして、優しくて、いいな、ほしいなって思…